【今日の一針明日の十針】できる限り、今、自分がすべきことをしよう!

   

彫刻家の大黒貴之です。

「今日の一針明日の十針や!」

今、一緒に仕事場の改装工事を手伝ってくれている
近所のおじさんが言います。

「今日やってしまえば、一針で済むほどのことだけど
いつかまたやろうと後回しにしてしまうと
十針も縫わないといけなくなって、
余計に手間がかかってしまう」

例えば、家の瓦に小さなヒビが入っていて
そこから雨が漏れてきています。

少しくらいの雨漏りだから
まぁいいやまたいつか今度直そうと
思っているとそれが一年経ち、二年経ち
そして気が付くと梅雨の長引く雨で
柱が腐ってしまい、ついには柱を
交換しなければならない工事になってしまいます。

最初はポツリポツリと小さな水が
滴り落ちているだけなのですが、
それがいつの間にか大事になってしまうのです。

Photo credit: Zaprittsky via Visual hunt / CC BY

30代の今と70代の今は全く別物。今、自分がやるべきことをしよう!

ぼくも「まぁいいや、また今度にしよう」と
ついつい心の弱さが出てしまうことがあります。

疲れている日もありますし、
休憩を入れる日もありますから、
小さな事は、また今度やろう
なんてことは何度もあります。

しかし、父親の急逝をきっかけに
人は誰しもが死に向かって生きているのだと
強烈に意識をし始めました。

10代や20代の時なんて
頭で分かっているけど、
それはただの知識であって
体で分かっていませんでした。

33歳で再びドイツに向かったのも
父親のことがあったからです。

「またいつかドイツに行こう」

なんて曖昧に思い、
もしあのタイミングを逃していれば
ドイツでの2回目の作家活動はなかったでしょう。

あっという間に30代が過ぎ去って
次の10年に突入しました。

きっと次の10年もあっという間に過ぎ去り
気づけば50歳になっているのでしょう。

もちろん、毎日が
スムーズに進むことはありません。

調子の良い時もあれば、悪い時もありますし、
何か全てのタイミングがずれてしまう日もありますし
悪天候で思うように前に進まないときもあるでしょう。

しかし、今日すべきことはできることなら、
その時にやったほうがいいんですよね。

それは、仕事のことだけに限らず
その年齢でしかできないことがあるわけです。

「いつかドイツに移り住んで制作発表したい!」

と思っていても50歳になってから
それを実行するのは並大抵のことではありません。

楽しみは老後になってからとか
定年していつかゆっくりとドイツに行きたいとか
若い時のバイタリティーや体力と
老後のそれは全く違うものですし、
若い時に経験が無いのに老後になってから
いきなり実行するのは非常に難しいことです。

世間の人は世間の人。

今、自分がやるべきことを
出来る限り、今やっておきましょう。

「今日の一針明日の十針」

昔の人は本当に上手く言ったものです。

諺と言ってもバカにできません。

十分に今にも通用する文言ですからね。

それだけ人の心理は変わっていないということなんですよね。

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Alles Gute! (アレス・グーテ!)

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