【時間・存在】ミステリアスに包まれた作家、河原温

      2018/02/28

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

河原温(かわら おん 1932-2014)という
日本人作家がいました。

国際的に高い評価を受けている
現代アートの作家です。

Photo credit: nobihaya via Visual hunt / CC BY

存在するとはどういうことなのか?リアルとヴァーチャルの間で

河原さんは1959年に日本を離れ、
欧米などに滞在し、65年頃から
ニューヨークを拠点にして活動を始めました。

彼の活動の特徴は
「自身の姿は表に出さない」という
姿勢が徹底されていたことです。

日付だけをペインティングした作品、
起床時間のみを書いた絵ハガキを
旅先から友人に送る作品、
或いは、電報や手紙で
「I am still alive」と記載して送付した作品など。

作品は世界各地のギャラリーや
美術館などで展示されてますが
作家自身の存在は、
ほとんど誰も確認できなかったそうです。

時間や存在という深いテーマを扱い、
最後までミステリーに包まれた作家、
河原温さん。

今日では、インターネットが
自明的に使わるようになり
手紙や電報などの使用頻度は
めっきり少なくなりました。

インターネット上にはたくさんのSNSが登場し、
リアル社会では出会うことがなかった人たちの存在を
知ることができるようになりました。

しかし、彼女/彼の存在は、実際にお会いして
顔を見て、声を聞き、話をすることで、
初めて確認できるのだと思います。

ぼくの存在も本当にあるのかどうか、
パソコンやスマホなどのインターフェース上だけでは
確実には確認できないわけであります。

一方で、友人知人は、
ぼくがSNSを更新することで、
「大黒はまだ活動しているのだな」と
思うもまた確かなことです。

ヴァーチャルや人工知能などのテクノロジーが
普及すればするほど、リアル世界での生の交流が
より大切になってくるのだろうと思います。

現代の文明の利器をうまく取り入れながら
この時代を楽しみたいなとぼくは思っています。

最近、朝起きて目が開き、
「今日も生きている」と、
思うことが増えたように感じています。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

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