【絶対と世間の常識を疑え】 山一証券の破たんから強烈に意識した1つのこと

      2017/02/23

彫刻家の大黒貴之です。

世間では「絶対に~なことはない」というようなことが
しばしば言われています。

「こうすれば絶対に儲かる」

「あの会社は絶対に潰れない」

ぼくは、この絶対~でないという言葉には
懐疑的で、その言葉がついたセリフをいわれると
なんだか怪しいなと直観的に感じてしまいます。

でも、よく使われる言葉ですから
ついついぼくも「絶対~」なんてことを
言ってしまったり、言ってしまいそうになりますが、
「駄目だぞ!」と自分に言い聞かせています。

山一証券の倒産で直観した1つのこと 世間が言う絶対なんてない

1997年に日本バブル崩壊の影響を食らって
山一証券が倒産しました。

当時は、日本四大証券会社と言われ
絶対に潰れるわけがないと言われていた会社です。

当時の社長が
「社員は何も悪くありません!悪いのは全て経営陣です!」
と号泣していた記者会見が今も鮮明に残っています。

ぼくは当時大学2回生か3回生だったと記憶していますが
その時、強烈に感じた1つのことがあります。

「あ~、会社に生涯、勤務し続けるという常識は終わったな」

つまり、1つの会社に定年まで勤務して
退職金をもらって、年金暮らしの豊かな老後という
戦後から高度成長期に構築した日本の社会構造は
終焉したと感じました。

それから10年後の2007年には郵政民営化により、
それまで国営だった日本郵政公社が
ゆうちょ銀行や日本郵便など
4つの部門に再編し、民営化されました。

さらにそれから10年後の2017年現在では
ソニーや東芝など20世紀の巨塔と言われた
巨大組織が揺らいでいます。

これらの大きな会社も
「絶対に潰れない」「絶対に一生安泰だ」
と言われていた時代があったのです。

しかし、現在においては、
その安定も無くなってしまっています。

教育実践家の藤原和博さんは
先の山一証券が倒産した1997年と
Googleが登場した1998年を境に
時代は大きく変わったと言います。

彼はそれを「Google以前」、
「Google以降」と呼んでいます。

Google以前は、いわゆる20世紀型の学習や思考であり、
以降は21世紀型の学習、思考力を鍛える必要があると。
関連記事:【編集力】子どもは想像力の結晶。想像力は「遊び」で養われる!?

やはりインターネットや人工知能、ロボットなどの登場は、
今後の社会を大きく変えていくでしょう。

それに伴って、20世紀型の思考力はベースになるけれども、
ヴァーチャル世界やコンピューターという
もう一つの世界が生まれるつつある(否、もう生まれている?)
ことを強烈に意識する必要があるとぼくは考えています。

厚生労働省の報告書「働き方の未来2035」で
今から約20年後の2035年には「正社員」という言葉は
なくなっていると予測しています。

それは、人工知能やロボットが
社会にすでに溶け込んでいることや
多くの人が1つの組織に属さない
生き方をしていることを意味しています。

人工知能?ロボット?自動車運転?

今はまだピンとこないかもしれませんが、
近い将来、一家に一台、AIを搭載したロボットが
置かれているとぼくは想像しています。
関連記事:携帯電話やパソコン、スマホと同じように人工知能のロボットは浸透していく
関連記事:AI-人工知能が社会にもたらす衝撃 ロボットとの共存がやってくるぞ

絶対という言葉は
今現在は限りなく絶対に近いのかもしれませんが、
時間の変遷の中で絶対という可能性は
大きくブレていくものなのです。

また「絶対に~ない」という言葉は
「世間の常識」を意味する言葉でもあります。

ですから、「世間の常識」というのは
疑って考えるくらいがちょうど良いのです。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

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