テレビ時代の終焉とインターネットそして人工知能(AI)の時代へ
2018/02/05
彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。
2016年の大晦日になりました。
あなたの1年はどのような年になりましたか?
今年も驚いくニュースが次々と飛び込んできましたね。
球界のスーパースターだった清原の逮捕やSMAPの解散
世界に目を向けてみればイギリスのEU離脱に
アメリカ次期大統領選でのトランプ氏の当選
ベルリンではクリスマス前に死傷者が
60人におよぶテロ事件が起こりました。
昨日の記事で鋼の錬金術師に登場するグリードの名セリフ
「ありえないなんてことは、ありえない」を紹介しました。
2016年はまさしくそのような年だったのではないでしょうか。
SMAPの解散はテレビ時代の終焉を意味する?
SMAPの解散はテレビ時代の終焉を
物語っているようにぼくには映りました。
この5人のメンバーは芸能界の
スーパースターであることには間違いありません。
既存のアイドルという概念に留まらず、
次々のアイドルのイメージを展開させていきました。
今ではバラエティー番組にアイドルが
登場するのは珍しくありませんが、
その基盤を構築したのもSMAPだったと言われています。
残念ながら最後は何か心地良さが残らない印象だったのも否めません。
しかし彼らが残した功績は非常に大きいのは間違いありません。
一方で、SMAPの解散はテレビの終焉を暗示しているようにも感じました。
「あぁ、これでますますテレビ時代からインターネット時代に移行するなぁ」と。
ピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン」は
ジャスティン・ビーバーがTwitterで取りあげたことで
世界でブレイクしたのは記憶に新しいことです。
それもインターネットメディアを巧みに使った戦略がありました。
PPAP/ペンパイナッポーアッポーペンの
You Tube視聴回数はすでに1億回を超えています。
日本国内だけをターゲットに絞っていたのなら
ここまでブレイクはしなかったでしょう。
テレビや音楽業界のターゲットは確実に国内へ向けられています。
それはCDの売り上げが基準になっていることからも理解することができます。
AIとインターネット時代はさらに加速していく
しかしインターネットというパンドラの箱から
もはや世界中の本当のところが飛び出してしまったのです。
さらに、今後の10年間で人工知能(AI)の需要が
ますます伸びてくると言われています。
特に流通業、工業製品などの製造業は
確実に人工知能が浸透していきます。
インターネットはもはや世界中につながれていき
また一般家庭でもスマホから家電、車などのデバイスにつながる
「I o T」いわゆるInternet of Things
(モノのインターネット)に時代に突入していくのです。
それは自動運転車やペッパーのような
ロボットの一般化を意味しているのです。
「えっ、自動運転車?ロボットが一家に一台?
そんなことありえないでしょう」
と思われるかもしれませんが、
それでは、今では当たり前になっている
パソコンやスマホ、そしてインターネットの登場を
1990年以前に予想した人はどのくらいいたでしょうか?
飛行機が登場した100年前も
きっと同じことを人々は思っていたでしょう。
「そんなことはありえない」と。
参考記事:AI-人工知能が社会にもたらす衝撃 ロボットとの共存がやってくる
次の10年はそのありえないようなことが
次々と目前に広がっていくように思えるのです。
しかし、その「ありえない」ことが
大きな事件や戦争のような人々が
不幸になるようなことは決して望みません。
・・・・・・・・・・・・・・
2016年もありがとうございました!
2017年もあなたにとって素晴らしい1年でありますように。
そしてぼくの彫刻を見てもらえることを楽しみにしています。
それでは、引き続き素敵な大晦日を!
最初に書いたグリードの名セリフを覚えていますか?
「ありえないなんてことは、ありえない」
Alles Gute! (アレス・グーテ!)
・・・・
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