私はただここにいる。運命?宿命?人生には青写真のようなものがあるのかもしれない。

      2016/11/15

1つのことをやり続けること

青写真01
彫刻家の大黒貴之です。

ぼくは作家の活動としては10年で1つのスパンくらいに考えています。

芸術活動に限らず、多くの物事は長期戦なのです。

1つのことをやり続けることは、一番難しいことです。

多くの場合、人が何かを始めて3年以内の間に止めてしまうものなのです。
もしくは辞めざるえない状況になってしまうのかもしれません。

ですから、周囲がどのように動いていても、
日々コツコツコツコツと自分がするべき事をやっていける人が、
いずれ目的を達成していくのでしょう。

しかし、どこに住んでいても同じなのですが、
上手くいくこともあれば、シュミレーション通りにいかないこと、
また突然のアクシデントが発生することは当然あることです。
ですから、物事がうまく進まないときは
今できないだけで、いずれ突破口が見つかるものなのだと
考えると、気持ちが楽になります。

先に書いたような、本人の意志と努力以外に
実は、自分の力ではどうしようもない大きな力が
他に働いているのだと感じることが多くなりました。

世の中というのは、地球上に住んでいる全ての生き物の連鎖や関係によって
成り立っているものですから、とても複雑なのです。

ぼくは過去、作家の道から何度か、離れていかざるをえない状況になったことがあります。

しかし、不思議なことに、その度に、誰かが僕を再び作家の道に引き戻してくれました。
「一体これはどういうことなのだろう」
と思うことがしばしばあるのです。

運命というものはあるのでしょうか?

人の人生というのは、生まれたときから既に決まっているのでしょうか?

もしくは、全て自分で切り開いていくことができるのでしょうか?

人生には青写真のようなものがある?

青写真02
作家を志しながらほとんどの人がやめていくなかで
なぜ、自分は今もこうしてドイツで作家を続けることができているのか。

そう考えたときに「そうなるべくしてなっている」
としか思えない点がいくつもあるように感じるのです。

自分の意志であるとか努力もあるでしょう。
しかし、それもさかのぼっていくと、
生まれた家や育った環境が自分の人格や思考を形成しているし
遺伝子に組み込まれたプログラムがそうさせていることもあるのです。

そう思うと、本当に自分の意志だけで、その人の人生というのは決まるものなのでしょうか。

だからといって、人生なんて決まっているのだからずっと寝てても大丈夫なんだ。
という訳にはいきません。

必ずその人がしないといけない事柄、もしくはそれをしたくなる衝動が出てきますから
半ば強制的にそれを実行しないといけないようになるのだと思うのです。

これはあくまで僕の仮説ですが、
人生にはその人の青写真のようなものがあるのではないかと感じるのです。

そして、その青写真を実際に実行していくことや
目の前に立ち塞がる壁や課題を突破していくことがその人の意志や努力なのではないか
思うようになってきました。

なにかとてつもない見えない力が存在するのだと感じるのです。

その力の影響を、自分が「引き受けよう」と決心したとき
隣の芝生も蒼くみえることはないし、自分の能力に限界を感じることもないし
その時にできないことに苛立ちを覚えることもないのだと思うのです。

その積み重ねの結果は「死」という出来事によって完結し、
そして、その「死」さえも、次の世代へ響き渡って連鎖していくのです。

「我」という生命は、宇宙の巨大な時空からみれば
点にもみたない、ただの「状態」にしかすぎません。

つまり「ただただそこに在る」ということなのだと。

そう想う昨今です。

Author by gross-schwarz

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