【人生のもしも】そのもしもの岐路で決断、実行しているのは自分。あと動的平衡のこと

      2017/05/31

彫刻家の大黒貴之です。

かつて、タモリさんが出演していた
「IF-もしも-」というテレビ番組がありました。

人生を歩んでいくと、
誰もが「もしも、あの時~だったら」と
思うことは多々あるものです。

「もしも、あの時、あの大学に入れていたら」

「もしも、あの恋人と別れていなかったら」

「もしも、あの会社を辞めて独立していれば」

Photo credit: quinn.anya via Visual Hunt / CC BY-SA

【動的平衡】身体は川の流れのように変化し続けている

10代の頃は時間や若さというのは
永遠に続くものだと思っていました。

年上の人から30歳、40歳と
聞くとそれは何か別世界のことでした。

しかし自分も当然
その人たちと同じく歳をとり
同じ年齢を通過していくわけです。

しかし実際には年齢を重ねても、20代の頃から
それほど変わっていないと感じています。

それは精神的なものや思考などのことではなくて
根本的な何かを意味しています。

生物学者の福岡伸一さんの著書
「動的平衡」によると
人間は毎日食べる食事や飲み物などによって
古いものがドンドン新しくなっていると言います。

それは、体の細胞レベルの変化だけではなく
情報や経験の吸収による思考や精神に至っても
日々、変化しているのだと。

つまり、二十歳の頃の自分と四十歳の自分は
全くの違う人物だということになります。

それは歳を取ることによる体の変化ということではなくて
まるで川の水が流れるように、人間の体や人格、精神も
留まることなく変化していっているということです。

このように人は常に動き、変化しながらも、
人としての身体や精神を保っていることから
それを「動的平衡」と福岡さんは説いています。

人生のもしもを選択してきたのは、自分の判断じゃない?ただ・・・

一方で、人生は選択の連続だとも言うことができます。

出生地、家庭、学校、仕事先などで
出会う人たちや環境は、とてつもなく大きな
影響をその人に与えます。

ですから、「もしもあの時~だったら
今はこうだったかもしれない」と思うことは
仕方ないのかもしれません。

しかし、その時の判断は全て自分が行ってきたことには
変わりがありません。

もちろん、子どもの頃は大人の支えなしでは
生きていくことができませんから
どうしても大人についていく必要がありますが、
自分で判断を下せる年齢を迎えた後は
ほとんどの選択や判断は自分が行っているのです。

それは「動的平衡」にもつながりますが
何を食べるのか、どのような情報を吸収するのか
何にお金や時間を使うのか、どのような人と付き合うのか
どのような仕事をするのか・・・

このように何を自分の中に取り入れるのかは
自分が判断しているのです。

そして、その判断は何も人生の大きな決断だけではなく
一事が万事という言葉にもあるように
日常の小さな判断の連続でもあるのでしょう。

人生はいつでもやり直しができるとか
一念発起ということが言われますが、
それは「自分が吸収するものをガラリと変えましょう!」
と言っているんですよね。

ただ、先にも書いた「根本的な何か」は
あまり変わらないようにぼくは感じています。

それが「魂」とか「ア・プリオリ(先天性)」
というものなのかもしれません。

確かに人生には大きな青写真のようなものが
あるようにも感じます。

ただ、ある事を判断し、それをやることは自分なのですよね。

その結果が今にある。

その連続性の中にただ「わたし」があるだけなのかもしれません。

関連記事:私はただここにいる。運命?宿命?人生には青写真のようなものがあるのかもしれない。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

Author by gross-schwarz

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