彫刻家もフリーランスと同じ。とどのつまりは自己管理が大切です

      2018/04/16

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

ラーテノウ周辺はすっかり夏が過ぎ去り、
秋の空気が流れています。

以前使っていた仕事場の建物を隣の家具工房さんが
全て買い取ることになり、引っ越すことになりました。

といっても、ちょうど向かい側にある建物を
フリーザック市が提供してくれました。

現在、その新しい仕事場で制作をしています。

とても静かな空間で、向かいは公園があり
緑を眺めているといろんな種類の鳥やリスなどが行き来しています。

2014.8.22_01目下、来年の野外彫刻展に向けて制作中で、
一人黙々と作品をつくっています。

自分の好きなことができていいですね
と言われることがありますが、
毎日のように仕事場に行き、制作をし、
家に帰ってくると子どもの面倒をみたりするわけです。

外食をしたり、ショッピングに行ったり、
旅行に行くなどいうことは滅多にありません。

そう考えると、こちらでの今の生活は
とても質素倹約な日々が数年続いてるということになります。

フリーランスは、一見自由に見えますが、
見方を変えると自分でルールをつくって自身を規制しないといけません。

制作の進行はもちろん、時間管理、体調管理など、
誰かから指示を与えられるのではなく、
全て自分で考えて動いていかなければなりません。

そう考えると、自分を律するということが
なにより大事になってくるのだと思います。

ひと昔前は、社会のルールなどクソくらえ!
俺は俺のしたいようにするんだぜ!という
いわゆるアウトロータイプの人もいましたが
僕はそういうタイプの作家ではなさそうです。

でも、日本の一般的な感覚からすると
かなり社会のレールからはみ出していますが・・・
えっ、僕もアウトローってこと?

秋口に制作中の作品2点を
実際に現場設置をして写真撮影します。
当日は、一日で搬入→設置→写真撮影→撤去という
数時間の強硬突破になります。
天候のことなども少し心配ですが、
全力で立ち向かおうという心境です。

また、11月初頭、
ベルリンから車で1時間ほどのRibbeck(リベック)という
とても小さな村にあるSchloss Ribbeck(リベック城)で
ドイツ人作家との二人展が行われる予定です。

撮影した写真作品などを中心にした展示になる予定です。

2014.8.22_02もう一つ。

昨日、地元のジャーナリストが仕事場へ取材にきました。
ドイツのヴァーゲニッツ村で行われる
野外彫刻プロジェクトについて取材です。

ドイツ語でのやり取りには集中力が必要なので、
何かとつかれましたが、
これもドイツでの記録になるので、
結果的には良い時間を過ごすことができました。

近日、新聞に掲載されるそうです。
もちろんドイツ語での記事になりますので
日本語に翻訳でき次第、
ブログにアップしたいと考えています。

Author by gross-schwarz

Instagram

- Instagramもやっています -


人気記事 5選

1
【彫刻家のアトリエ】彫刻家は自分の世界を見せることができる仕事場を持とう!

芸術家が仕事場(アトリエ)を持つことは非常に重要です。芸術家は制作することが仕事です。みっちり作品がつくれる空間を確保し、実物の作品をみてもらえること。ぼくがドイツで経験し痛感していることです。

2
あなたは何者?芸術家になるなら揺るぎない自分の肩書きを持とう!

日本にはニューヨーク市が発行しているプロの芸術家証明書というものがありません。つまり芸術家の定義がないようです。どのような人が芸術家になっていくのでしょうか。

3
【縁起の間】白梅・彫刻・石楠花

庭に咲く白梅を眺めながらの所感を記録。その物事が本当に良いかどうかがわかるまでには長い時間がかかるのでしょう。白梅と彫刻と石楠花のこと。

4
目に見えるものと目に見えないもの。大切なものほど目に見えない

目に見えるものは分かりやすく、目に見えないものはわかりにくい。最近ぼくが聞いたとても感慨深い話です。

5
【しなやかに生きる】勝ちを急ぐときほど勝ちが遠のく-赤ちょうちんの大将のこと-

「勝ちを急ぐときほど、勝ちが遠のく」と最近聞く機会がありました。20代の頃、よく飲みにつれて行ってもらった京都三条の大衆居酒屋。その赤ちょうちんの大将の記憶と彼の言葉を思い出すことがしばしばあります。

 - 仕事場, 展覧会