自画像とカーヴ・ペインティングのこと

   

彫刻家の大黒貴之です。

下の写真は、2011年ドイツに渡ってから半年ほど
したときに制作したセルフポートレート。

当時はまだ仕事場もなく
自宅の片隅を制作場所にしていました。

絵具で描いているだけのように見えると思いますが、
実は絵具を彫っています。

だから、彫刻と言えるのかもしれません。

この作品を制作したあたりから、
「彫って描く」カーヴ・ペインティング・シリーズに入っていきます。

今日では、自分の顔は写真技術を用いれば、
比較的容易に記録して残すことができます。

しかし、彫刻家として、
「彫る」という技術を用いて自画像をつくることができないかと。

このセルフポートレートは今後も発表することはないと思います。

けれども、ぼくが死んだ後に
もしドイツと日本で制作した作品を集めて展覧会を開催してくれる人がいたら
この自画像もそっと展示してほしいなと妄想しています。

自画像
2011
キャンパスにアクリル絵具
Photo: Takayuki Daikoku

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

Author by gross-schwarz

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