TAKAYUKI DAIKOKU 人生はアートという名の想像力

【集中と休憩のバランス】作家の日常は決して華やかではなく淡々とした連続ですよ

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

ぼくはトータルで約6年半の期間を
ドイツで過ごしました。

海外生活をしていると話すとたまに

「いいですね~」

という言葉返ってきます。

しかし、海外生活もワクワクと楽しい
ハネムーン期間はせいぜい最初の6か月くらいで
だんだんと現実が見え始めてきます。

現実が見えてくるということは
その土地にある見えないルールのような
ものが分かってくることでもあります。

「知らぬが仏」という諺がありますが、
どの道でも初心者、いわゆるビギナーなど
恐れを知らない存在はあります。

それがたまたま当るとビギナーズラックといいます。

もちろんビギナーズラックは最初だけで
その後は、集中と休憩のバランスを保ちながら
少しずつ模索しながらその道を歩んでいくことになります。


Photo via Visual hunt

集中と休憩のメリハリとバランスは、次の活力を生む

ドイツで生活をしていると
住居や自動車、各種保険、滞在許可書、仕事のことなど
多くの現実が見え始めてきます。
また政治に参加する投票権も当然ありません。

これは旅行ではまず経験できないことですよね。

海外で住むということは
その国では外国人になるということです。

外国人は言葉の壁やルールを熟知するまでの時間など
最初からその国で生まれだった人たちと比べると
当然、差があるのは仕方ない事です。

それでも、その国に行って何かを成し遂げたいという
強い気持ちがあって住むのです。

ましてや組織のサポートが付いている駐在員ではなく
フリーランスとして住むというのは
なかなかできないことだと思います。

だからこそ、多くの人にはできない
貴重な体験をすることができるのでしょうし
大きな感動を実体験できるのでしょう。

外国人フリーランサーとしてドイツに住み、
どうのようにしてコマーシャルギャラリーで個展をするのか。
そして、どのようにして彫刻家としてのスタイルを
構築していくのか。

ぼくの意識はその一点に集中していました。

もちろん、ぼくよりももっと長い期間
ドイツ住んでおられる方もいますし、
日本で生まれ育った文化習慣と
もっとかけ離れている土地に住んでおられる方もいます。

そのような人は本当に凄いとぼくは感じています。

ドイツの食生活でいうと、日々の食事は
パンやバスタ系の食事にどうしても傾倒しがちになります。

理由は単純で近くのスーパーには
ドイツ人が好むものが置いてあるからです。

ぼくはラーテノウという小さな街に住んでいましたが
日本食材を買いにいくのに、車で約1時間半かけて
ベルリンに買い出しにいっていました。

しかし、日本のスーパーに並んでいるような
品揃えはもちろんありません。
そして、醤油やみりん、海苔などの値段は
日本の2倍以上はします。

それでも日本食が食べたいと思うのは
きっと知らず知らずのうちに疲れが出てきているから
なのだと思います。

幼少の頃から食べてきたものは
疲れた時にやはり恋しくなるのでしょう。

それから、ぼくは疲れたときは
何も考えずにゆっくり休憩することにしています。

休むことは決して悪い事ではありません。

やるべきときは、集中してやる。
休むべきときは、何も考えずにゆっくり休憩する。

そのメリハリ、バランスが大事なのでしょう。

長い作家人生、四六時中、集中はできませんし、
同じように四六時中、休憩し続けることもできませんから。

このように作家という仕事は
決して華やかなでもなんでもなく
このような日常の地味な連続、
そして制作の失敗と成功を繰り返しながら
長い人生を歩んでいくのでしょう。

つまり、ビギナーとしての作家から
次の段階へステップすると
そのような淡々とした日々の地味な活動を
続けていくことが実は一番の近道だということに
気づいていくのです。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

彫刻の一覧ページへ
TAG index
ドローイングの一覧ページへ
TAG index
Instagram
- Instagramもやっています -