【信用と信頼】 アーティストにとっての「信用」とは何だろうか

アーティストというと
好き勝手に振る舞う世間離れした人のように
思われることも時にあるかと思います。

確かに、世間を見渡すといろいろな人がいます。

あの人は信用できる人だ。

あの人のいうことは信頼できるので間違いない。

浮世離れしているようなイメージの作家(アーティスト)の活動にも
この信用と信頼というものが大きく関係しているように映ります。

「信用」と「信頼」の違いはどういうものなのか?

「信用」とはその人がこれまでに培ってきた過去の実績です。

例えば、一念発起で起業をして新しく事業を始めた会社の製品はなかなか売れません。
始める前は、製造が追いつかないくらい注文が入ったらどうしようと
不安になる人もいるかもしれませんが、
往々にして、そのようなことはありません。
本人が考える以上に、周囲には全く認知してもらえていないからです。

もちろん、提供するものが良いものは前提条件ですが、
なぜ売れないのかというと過去の実績が乏しいからです。
実績がないことが売れないことにつながっている要因の1つです。

そして、「信頼」とはその実績に基づいたもので
「信用」があるから「信頼」が生まれるということになります。

これは会社と消費者だけの関係ではありません。

金銭が絡まない対人関係でも成立します。

例えば、その人がきちんと約束を守るのかどうかが挙げられます。
約束を守ることの積み重ねが「信用」なのです。

それは「時間を守る」とか
仕事をきちんと成し遂げて相手を納得、または感動させる」などです。

堀江貴文氏が、
「お金とは信用を具現化したもの」だと言っています。

またアメリカでは、信用残高と預金残高は比例すると言われるそうです。

資本主義社会はクレジット(信用)で成り立っていますので
そう考えると先の意見は間違ってはいないと思います。

このことを作家に当てはめてみても
どのような経歴を積み重ねてきているのか。

学校の名前も信用につながりますが、

作家の要は1年や2年ではなく、10年20年30年の実績です。

その信用が信頼につながり、
また次の作品制作や発表、仕事につながっていくのでしょう。

以前にも少し書きましたが、僕が考える作家の大切な三原則です。

1.作品(異質性・挑戦・ミステリアスさ・パワー・作家のスタイル)
2.実績(どこで、誰と、どのようにして仕事をしてきたのか)
3.人間力(情熱・姿勢・魅力)

これらの積み重ねを10年20年30年と続けていける人が
生き残り、そして作家になっていくのだと思います。

周囲の人たちはそのようなことをじっくりと観ているのです。

そう考えると作家(アーティスト)は何も特別な存在ではなく
世間のあらゆる職業の人たちとなんら変わりはないのだと僕は考えています。

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関連記事です。
大学の頃、ある教授に言われたこととあるアート関連の会社社長に
言われたことが同じでした。それは先ほどの3つの言葉の1つです。

学校を出てから20年ほどが経ちました。これまでの間に
作家として残っている人は数少なくなっていると感じます。
どのような人が作家として生き残ってきているのでしょうか。

 作品を制作し続けていくことはどういうことなのでしょうか?
作家(アーティスト)になる志を持って学校を卒業した学生たちは、
5年後、100人中10人になり、それからまた5年後には半分になると言われています。


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