TAKAYUKI DAIKOKU 人生はアートという名の想像力

【信用と信頼の違い】アーティストにとっての信用と信頼とは何だろう

彫刻家の大黒貴之です。

アーティストというと
好き勝手に振る舞う世間離れした人のように
思われることもあるかと思います。

あの人は信用できる人だ。
あの人のいうことは信頼できるので間違いない。

まるで浮世離れしているようなイメージの作家の仕事にも
この信用と信頼というものが大きく関係しているように映ります。

今回は、作家にとっての信用と信頼とは何なのかを考えてみましょう。

信用と信頼の違いはどういうものなのか?

信用とはその人がこれまでに培ってきた過去の実績です。

周辺で仕事をしている人たちの一例を考えてみます。

例えば、一念発起で起業をして
新しく事業を始めた会社の製品を
売ることは困難なことだと言われます。

なぜ売上を上げるのが難しいのかというと
過去の実績が乏しいことが挙げられます。
実績がないことは、商品が売れないことにつながっている
大きな要因の1つだと考えられています。

信用とは実績に基づいたもので
信用があるから信頼が生まれるということになります。

堀江貴文氏が、
「お金とは信用を具現化したもの」だと言っています。

またアメリカでは、信用残高と預金残高は比例すると言われるそうです。

資本主義社会はクレジット(信用)で成り立っていますので
そう考えると先の意見は間違ってはいないと思います。

このことは、商品提供者と消費者だけの関係ではありません。

金銭が絡まない対人関係でも成立します。

例えば、その人がきちんと約束を守るのかどうかが挙げられます。
約束を守ることの積み重ねが信用に変わっていきます。

人にはそれぞれの個性や考え、環境がありますから
それだけの行動が生まれるのは必然ですし、
また多様性があることによって、
社会はカスタマイズされ発展していくのだと思います。

しかし、どのようなふるまいをしていても
約束を守ることはできます。

時間を守る。
自分で言ったことはできる限り実行する。
仕事をきちんと成し遂げて相手を納得、または感動させる、などです。

では、このことを作家に当てはめてみてはどうでしょうか。

どこで、誰と、どのように仕事をしてきたのか、
また、どのような作品を発表してきたのか…

作家の要は1年や2年ではなく、10年20年30年の実績です。

世界の関係は、人との関係で成り立っていますから、
実績の積み重ねは、リアル社会で生まれていくものです。

作品の質や面白さなどを前提として、どのように自分の駒を進めていくのか。

それによって、出会う人やお付き合いをする人も変わってきます。

信用が信頼につながり、
次の作品制作や発表、仕事につながっていくのです。

・・・・・

以前にも少し書きましたが、僕が考える作家の大切な三原則です。

1.作品(異質性・緊張感・挑戦・ミステリアスさ・作家のスタイル…)
2.実績(どこで、誰と、どのようにして仕事をしてきたのか…)
3.人柄(情熱・姿勢・魅力…)

これらの積み重ねを生涯をかけて続けていく人が
生き残り、そして作家になっていくのだと思います。

周囲の人たちはそのようなことをじっくりと観ているのです。

そう考えると作家は何も特別な存在ではなく
世間のあらゆる職業の人たちとなんら変わりはないのです。

確かに、特殊な仕事をする人ではありますが…

・・・・・

関連記事です。

大学の頃、ある教授に言われたこととあるアート関連の会社社長に
言われたことが同じでした。それは先ほどの3つの言葉の1つです。

学校を出てから20年ほどが経ちました。これまでの間に
作家として残っている人は数少なくなっていると感じます。
どのような人が作家として活動を続けているのでしょうか。

僕が彫刻家という名を使い始めたのは、ドイツに渡ってからでした。
それまで果たして自分が何者か分かっていませんでした。
自分の肩書きを持つことの大切さとは何なのでしょう。

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