彫刻家の大黒貴之です。
「そうだ、部屋の掃除をしよう。
でも、な~んか、やる気が出ないだよね」
「あ~、ダメだダメだ!今日中にしないとダメだぞ、えいっ、やぁあ!」
っと気合を入れていざ掃除をやり始めると
最後までやってしまわないと気が済まなくなり、
気づけば部屋の中がスッキリなんてことありませんか?
とても身近な一例を挙げましたが、人生の中での挑戦も
これとよく似たことだと思うんですよね。
つまりは「最初の一歩」を踏み出せるかどうかということ。
Photo via Visual hunt
人は先が見えないときほど、不安になったり恐怖を感じます。
それは歳をとればとるほど、その傾向が強まるのではないでしょうか。
子どものころの突進力や若い時のバカさは未来の恐れなどほとんど感じさせません。
「人生の中での大きな挑戦や決断は、若い時であればあるほど良い」
と学生の頃に聞いた記憶があります。
歳を重ねることともに経験や知識が邪魔をして
「最初の一歩」が踏み出せないことが多いにあるからです。
きっと、それらは人の「想像力」がそうさせるものです。
「命の危険を察知する」という恐怖や不安は別のものとして
何か新しいことや今まで経験したことのないことを実行しようとするとき、
往々にして、いろんな計算や想像力が働き、実際に行動できないということがあります。
しかし、いざやってみると意外とうまくいったり、良い評価を得たり
もしくは、協力者が現れたりして、その壁を突破していくことができていくものです。
もし、その時は結果がでなくても回りまわってどこかの地点につながるということもあります。
参考記事:「心配事のほとんどは妄想。ただ、やるかやらないか。」
なにか新しいことをするときは、なにしろ初めての行いですから
最初は試行錯誤しないといけないことばかりですが、
それを乗り越えると全く新しい抜け道を発見できます。
作品をつくっていくことも同じようなことだとぼくは思います。
否、これは何かものつくりをしている人たちだけではなくて
どのジャンルの人たちにも言えるのではないでしょうか。
生き生きとした人生を送っている人は、人生のどこかで
「えい、やぁあ!!」
と最初の一歩を踏み出した人です。
そして、「論理と実践」を繰りかえす良いスパイラルにはまっている人は、
魅力を感じる人が多いのもまた確かなことです。
誰かが言っていたのを思い出しましたが、
「目の前にいる馬が良馬かどうかなんて見ているだけは考えているだけではわからない。
だから、馬に添うてみよ。馬に乗ってみよ」と。
「あ~、どうしようか、こうしようとか」と考えている間に時間はドンドン過ぎ去っていきます。
人生の中で一番若い時は「今」なのです。
「最初の一歩」を踏み出せば、50%は目標に近づいたようなものなのです。
Alles Gute! (アレス・グーテ!)
2012年6月29日の記事「一歩を踏み込むスパイラル」を加筆添削しました。