大黒 貴之 彫刻のないアトリエ

【終身雇用の終了】絶対と世間の常識を疑え:山一証券の破たんから強烈に意識した1つのこと

【メイキング】新作の制作過程の映像です。

彫刻家の大黒貴之です。

世間では「絶対に~なことはない」というようなことが
しばしば言われています。

「こうすれば絶対に儲かる」

「あの会社は絶対に潰れない」

ぼくは、この絶対~でないという言葉には
懐疑的で、その言葉がついたセリフをいわれると
なんだか怪しいなと直観的に感じてしまいます。

でも、よく使われる言葉ですから
ついついぼくも「絶対~」なんてことを
言ってしまったり、言ってしまいそうになりますが、
「駄目だぞ!」と自分に言い聞かせています。

山一証券の倒産で直観した1つのこと 世間が言う絶対なんてない

1997年に日本バブル崩壊の影響を食らって
山一証券が倒産しました。

当時は、日本四大証券会社と言われ
絶対に潰れるわけがないと言われていた会社です。

当時の社長が
「社員は何も悪くありません!悪いのは全て経営陣です!」
と号泣していた記者会見が今も鮮明に残っています。

ぼくは当時大学2回生か3回生だったと記憶していますが
その時、強烈に感じた1つのことがあります。

「あ~、会社に生涯、勤務し続けるという常識は終わったな」

つまり、1つの会社に定年まで勤務して
退職金をもらって、年金暮らしの豊かな老後という
戦後から高度成長期に構築した日本の社会構造は
終焉したと感じました。

それから10年後の2007年には郵政民営化により、
それまで国営だった日本郵政公社が
ゆうちょ銀行や日本郵便など
4つの部門に再編し、民営化されました。

さらにそれから10年後の2017年は
ソニーや東芝など20世紀の巨塔と言われた
巨大組織が揺らいでいます。

これらの大きな会社も
「絶対に潰れない」「絶対に一生安泰だ」
と言われていた時代があったのです。

そして、2019年になった今は
売上30兆円、利益2兆円をたたき出す
世界のトヨタも、とうとう終身雇用の終了を宣言しました。

また、10年前では原則的に禁止だった副業を
公に認める会社が増えました。

会社という組織は、従業員を一生
支えきることはもはや難しくなってきています。

教育実践家の藤原和博さんは
先の山一証券が倒産した1997年と
Googleが登場した1998年を境に
時代は大きく変わったと言います。

彼はそれを「Google以前」、
「Google以降」と呼んでいます。

Google以前は、いわゆる20世紀型の学習や思考であり、
以降は21世紀型の学習、思考力を鍛える必要があると。

やはりインターネットや人工知能、ロボットなどの登場は、
今後の社会を大きく変えていくでしょう。

それに伴って、20世紀型の思考力はベースになるけれども、
ヴァーチャル世界やコンピューターという
もう一つの世界が生まれるつつある(否、もう生まれている?)
ことを強烈に意識する必要があるとぼくは考えています。

厚生労働省の報告書「働き方の未来2035」で
今から約20年後の2035年には「正社員」という言葉は
なくなっていると予測しています。

それは、人工知能やロボットが
社会にすでに溶け込んでいることや
多くの人が1つの組織に属さない
生き方をしていることを意味しています。

人工知能?ロボット?自動車運転?

今はまだピンとこないかもしれませんが、
近い将来、一家に一台、AIを搭載したロボットが
置かれているとぼくは想像しています。

このような記事も書いています。

絶対という言葉は
今現在は限りなく絶対に近いのかもしれませんが、
時間の変遷の中で絶対という可能性は
大きくブレていくものなのです。

また「絶対に~ない」という言葉は
「世間の常識」を意味する言葉でもあります。

ですから、「世間の常識」というのは
疑って考えるくらいがちょうど良いのです。

Inverted Drawingのメイキング映像です。
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