ブランデンブルク病院の入院生活2つの衝撃的体験 ドイツで椎間板ヘルニアを患った記録③

      2017/11/23

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

前回の続きです。

検査の結果、椎間板ヘルニアということがわかり
そのまま即入院へ。

「最初、この病室に入ることになるけど
後に他の病室に変わりますからね」

と看護師から説明を受け、着の身着のままで
その病室に入ることになりました。

5つのベッドがあり、ぼくも含めて3人になりました。

向かいに寝ているドイツ人の人から

「なんで入院したんだ?」

と聞かれたので

「椎間板ヘルニアです」と。

痛み止めの点滴を右腕に打たれて、
食後の後に痛み止めの錠剤を飲みます。

部屋には、トイレが備え付けられています。

同じ部屋の人に

「トイレに入りますよ」

と断りを入れると、

「ああ、どうぞ。ぼくは使わないからね」と。

それを聞いたとき、よく理解できなかったのですが、
翌日、その意味がわかるようになります。

ブランデンブルク病院での2つの衝撃的な体験

次の日の朝、食事前に配食係のおばさんが来て

「食事の希望を言ってください」

とアンケートを取りにきます。

パン、添え物、飲み物など
どのような食事内容にするのかを聞いてくれるのです。

最初はそのシステムがよくわかりませんでしたが
2日もするとすっかり慣れて、今日はこのパンがいいなど
希望が通るようになってきました。

朝食後、しばらくすると看護師さんがやってきて
向かいのドイツ人のおじさんに話しかけています。

そして、何かの数値を測っているようです。

そのおじさんはベットに座った状態になり
かぶっていたかけ布団をカザッとまくりました。

よく見ると彼の片足がありませんでした。

「あぁ、この人は糖尿病の患者さんだったんだ・・・」

と初めて気が付いたのです。

昨夜「ぼくは、トイレ使わないから」と言っていたことや
看護師さんが血液検査で数値を測っていたことなどの意味が
理解できたのです。

と、同時に糖尿病の怖さも目の当たりにしたのです。

結局、その病室にはその1日が最後になり、
次の日には違う病室に入ることになりました。

次の部屋は、事故で怪我をした人や腕を骨折した人たちが入っていました。

翌日、家族が見舞いにやってきてくれました。

特に内蔵が悪いわけでもないので、
病室の食事だけでは妙にお腹が空きます。

家族と一緒にカフェテリアで
話をしながら、食事をするのが一番の癒しだったように思います。

入院から5日間くらいは
点滴と痛み止めの錠剤を飲んで痛みを和らげていましたが
それほど良くはなりませんでした。

担当医がやって来て

「神経に直接注射をしましょう。
かなり痛い注射ですが、劇的に良くなりますよ」

と説明を受けます。

おそらくブロック注射のことだろうと。

少し迷いましたが、劇的に良くなるのならと思い、
その治療を受けることにしました。

治療当日、個室のベッドにうつ伏せになり、
担当医が馬乗りになって、手探りで注射位置を確認しています。

次の瞬間、注射の針が奥深くに入り、投薬。

言葉にすることができないほどの怖ろしい痛みでした。

およそ5秒間くらいだったと思いますが、
腰から臀部、そしてつま先にまで電流がイナズマのように走る痛み。

虫歯のズキズキを電気ドリルでスクリューされているような感覚です。

しかし、その注射を打った後から
自力でなんとか立てるようになり、足を引きずりながらも
歩くこともできるようになったのです。

次回へつづきます。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

Author by gross-schwarz

Instagram

- Instagramもやっています -


人気記事 5選

1
【彫刻家のアトリエ】彫刻家は自分の世界を見せることができる仕事場を持とう!

芸術家が仕事場(アトリエ)を持つことは非常に重要です。芸術家は制作することが仕事です。みっちり作品がつくれる空間を確保し、実物の作品をみてもらえること。ぼくがドイツで経験し痛感していることです。

2
あなたは何者?芸術家になるなら揺るぎない自分の肩書きを持とう!

日本にはニューヨーク市が発行しているプロの芸術家証明書というものがありません。つまり芸術家の定義がないようです。どのような人が芸術家になっていくのでしょうか。

3
【縁起の間】白梅・彫刻・石楠花

庭に咲く白梅を眺めながらの所感を記録。その物事が本当に良いかどうかがわかるまでには長い時間がかかるのでしょう。白梅と彫刻と石楠花のこと。

4
目に見えるものと目に見えないもの。大切なものほど目に見えない

目に見えるものは分かりやすく、目に見えないものはわかりにくい。最近ぼくが聞いたとても感慨深い話です。

5
【しなやかに生きる】勝ちを急ぐときほど勝ちが遠のく-赤ちょうちんの大将のこと-

「勝ちを急ぐときほど、勝ちが遠のく」と最近聞く機会がありました。20代の頃、よく飲みにつれて行ってもらった京都三条の大衆居酒屋。その赤ちょうちんの大将の記憶と彼の言葉を思い出すことがしばしばあります。

 - ドイツ生活,