TAKAYUKI DAIKOKU 人生はアートという名の想像力

【世間のイメージ】事実を知らない人は想像だけに頼ってしまう

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

世の中の何事でもそうですが、
興味を持たれるものと持たれないものがあります。

アート作品はまさしくそのど真ん中で、
興味のない人は隣に住んでいても作品を観に来たりすることはありません。

一方で、その作家の作品を観たい人やどうしても手に入れたい人は
地球の裏側からでもやってくると言われます。

日本ではかなりマニアックな部類に入るらしい現代アートの世界。
アーティストという謎めいた人たちのイメージとはどのようなものなのでしょうか。

イメージ:Photo credit: sunnylapin on Visualhunt.com /  CC BY-SA

現場を知らない人は、想像やイメージで紐付けてしまう

世の中には、いろいろな職業の人たちが存在します。

会社員、公務員、弁護士、電気工事士、医師、芸人、スポーツ選手、棋士、
昨今ではユーチューバーやアフェリエイターなどの新しい職業の人たちも現れています。

あなたの周辺にはどのような仕事をしている人たちがいますか?

例えば、プロ棋士の人って周囲にいますか?
おそらくそれほど多くはいないと思います。
ちなみは僕は全く接点がありません。

家族、友人知人の職業を除いて、
たいていの人たちは、自分と同じ業種の人たちとの接点が
多いのではないでしょうか。

自分が実際に知っていること以外は、
マスコミ、新聞、本、雑誌、インターネット、口コミ、噂など…
全て第三者からの情報にしか過ぎません。

その情報の中で人は、相手のことを想像しているようです。

現代アートの作家と言っても
出会う人たちの多くは知らないですから、
自分たちが持っている情報の中のイメージで話をすることになります。

もちろん、アートやその作家に対して興味のある人は
対話をしていくうちに新発見もあるようで、面白いなぁと
思ってもらえることもあります。

一方で、知らない人は、アートの作家とは
こうゆうものだというイメージが先行しているようにも感じます。

例えば、

現代アートの作家は趣味で作品をつくっている
作品を制作するのに期限はなく、好き勝手につくっている
作品を発表するために、どこかの場所を借りなければならない
アート作品は、誰が買うのかわからないので売れるはずがない


果たしてこれらは全て本当のことなのでしょうか。

僕はこれまでドイツや日本でアートの現場を経験し
作家やギャラリスト、蒐集家などと会ってきました。

どの業界でも趣味でやっている人もいれば、
プロとして仕事をしている人もいます。

多くの制作スタッフを雇って作品をつくる作家もいますし
1人で黙々と制作をする作家もいます。

売れない作家もいますし、
超売れている作家がいるのもまた事実です。

どこからか聞いた情報を下に作家像をつくる人は
現代アートにもマーケットがあるという事実を知らないのかもしれません。

先ほど書いたいくつかのイメージについては、
僕が実際に目の当たりにした言葉です。
しかし、僕に関して、今ではその反対になっています。

つまり先ほどの想像は、
半分本当で半分ウソということになります。

世間が作り上げたイメージは事実と違うことが多分にあります。

自分自身にも問うことなのですが、
勝手なイメージで物事を考えるのはなく、
出来る限り事実を知ることが大切なのだと
最近、つくづく思う次第です。

アート界は、厳しい世界なのも事実です。

そういう意味では誰が見ても分かる
「数字」を示せることも、ある程度は必要なのかもしれません。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

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