TAKAYUKI DAIKOKU 人生はアートという名の想像力

【素振りからホームランへ】芸術家が素晴らしい作品をつくるために必要なこと

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

野球選手がホームランを打つために
必要なことことは何なのでしょうか?

選手がバッターボックスに立って
第一球目のボールでホームラン!

その次の打席の一球目でも、ホームラン!!

そして、3打席目も同じくホームラン!!!

なんてことは絶対にありえません。

あり得るとしたら、100年に一度くらいだと思います。


Photo credit: Minda Haas Kuhlmann via VisualHunt.com / CC BY

ホームランを打つために必要なことは?

ホームランを打つためには
普段からの練習が必要なことは自明のことです。

バッターボックスに立っても
空振り、見逃し、ファウル、ヒット、バント、二塁打などの
様々な経験があり、そしてホームランがあるのです。

以前のぼくは、毎回制作する作品、
全てをホームランにできると思っていました。

芸術家というのはそういう特別なものなのだと。
恥かしながらそのような勘違いをしていました。

しかし、ベルリンでドローイングのこと、
小品の彫刻やタブロー(絵画などの平面作品)
のことを学び、今では考えが大きく変わりました。

ニューヨーク市が1971年から公文書として
発行している「芸術家証明書」にも
プロの芸術家とは
平素から不断の制作活動をしている者」というのが
大前提にあるのです。
関連記事:芸術家、アマとプロは何が違う?ニューヨークにはプロの定義があるよ

野球選手がホームランを打つために必要な
たった1つのことは不断の練習です。

もちろんセンスもありますが、
とんでもない練習をしているのです。

つまり素振りの延長線上にホームランがあるのは
誰もが理解している自明のことですよね。

作家も、そのような不断の活動の中で
多くの練習と失敗をする必要があるのです。

そして、それらの多くの経験の中で洗練された作品が
ヒットになり、時にホームランになるのです。

例えば、何か展覧会の話がきて
「さて、どんな作品をつくろうか」と
一から考え始めるのではなく、
平素の制作の延長線上で
「さぁ、どんな作品につなげようか」
と考えれるようになることはとても重要です。

ベルリンで活動していた時、
ぼくと同じギャラリーに所属している
ドイツ人作家たちの作品を観ていると
明らかに普段から制作をしまくっています。

大・中・小を問わず
何かしら手を動かしているのがよくわかります。

必然的に作品の質も高くなります。

そして展覧会や大きな仕事の話がやってきたときに
その経験が活きてくるのです。

バッターがチャンスボールを待ちに待って
ヒットやホームランにするようなものですね。
関連記事:【チャンスの神様】チャンスは急にやってくるぞ!普段の素振りを怠るなかれ!

芸術家と言っても
何も特別な存在ではありません。

作品という世に問うモノや表現をすることが
芸術家の仕事なのです。

何か神がかり的なことをする天才も
10年か20年に1人くらいは出てくるかもしれませんが、
ほとんどの作家は、コツコツと不断の活動経験を
積んでいくことが最も大切なことなのですね。

だからこそ、制作ができる環境を整えることは
作家にとってとても重要なことなのです。

関連記事:制作環境を整えれることは才能。その環境が制作の継続につながる

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

彫刻の一覧ページへ
TAG index
ドローイングの一覧ページへ
TAG index
MOVIE
Instagram
- Instagramもやっています -