TAKAYUKI DAIKOKU 人生はアートという名の想像力

【後世に残る作品】芸術家に必要な3つの要素

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

例えば、どのようなアート作品が後世に残っていくのだろうか?

ある本によると作品が制作されてから
60年後が、その大きな節目になるのだという。

最初に作品を購入した人がいる。
そして、最初の所有者が亡くなった時に、
その作品を他のコレクターや美術館が
購入したいと思うかどうか。
その時点がだいたい作品の制作後
60年なのだという。

それでは、作品が誕生した時点で、
それが良いのかどうかは、
どのようにして知ることができるのだろうか。

Photo on Visual Hunt

学生時代、大学の先生から
「作品ができた時、それが本当にいい作品かどうかは
とどのつまりはわからない。最終的には
その作家の人柄が大事になってくる」
と言われたことがある。

当時はその真意がよくわからなかった。

先般、世界の最前線で戦っておられる、
あるアート関係の会社の社長の講演会に
出席させていただいた。
僕と同じくらいの世代の方だと思う。
その社長が「アートマーケットで価格が高くなった作品が
後世に残るかどうかはわからない」
僕が「では、その作品のどのようなところを観て
良いかどうか判断するのですか?」と質問すると
「その作家の人柄を観る」と言われた。

そういえば、僕が20年前に大学で聞いたことと同じ。

作家には、資格や免許がない。
あるのは、作品と実績、あと人間力(人柄)なのだと思う。

作品。

美的感覚の鋭い独創的な、
アートの文脈、
世に問いかける、
異質な… 

あと、量。数稽古が必要。
量が増えれば必然的に質も上がる。
ただし集中しながら。

実績。

今までにどのような足跡を刻んできたか。
それは信用を測る1つの指標になる。

人間力(人柄)。

作家自身から滲み出る凄みや魅力。
人間力。
それは人から人に電波していき、良縁になっていく。

残る作品とは。

先の3つの要素がリンクし、
かつ、長い時間の圧力に耐えることできた
強度のある作品が振るいにかけられて
残っていくことになるのだろう。

良い作品は、時間が経てば経つほどに
味わいが深まる。

多くの良い作品や時間の圧力に耐えてきた
本物の作品を観ている人、
いわゆる「目の肥えた人」は、
作品の良し悪しが直観で分かるのだという。

作家は、自分が美しいと信じる作品を生み出し
一つ一つの発表の機会を大切する。

後は、人間力で勝負する。

そして、その作品が
本当に良いのかどうかがわかるには
長い時間がかかる。

その圧力に耐え抜いた作品が本物に
なっていくのだろう。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

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↑本物とは、どのようなものを指す言葉なのでしょうか。
きっとそれは消費されないということではないかと思うのです。

参考文献

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