
Sketch: CERES in the Grid 01
Overview
本作は、作家自身の芸術理論「Grid Animism(グリッド・アニミズム)」を体現する、限定エディションのシルクスクリーンプリントです。本理論の源流になっている木彫作品の原案スケッチ(思考の原像)を、シルクスクリーン技法によって平面空間へと抽出しました。
Concept — Grid Animism
近代合理主義の象徴である幾何学的な「構造(グリッド)」を、自然を排除する壁としてではなく、目に見えない気配や生命のエネルギー(アニミズム)を純化・増幅させる「共鳴の器(結界)」として再定義する独自の理論です。
グリッドとアニミズムという二つの原理を混ざり合わせる(折衷する)のではなく、差異を保ったまま一つの身体の中で循環・共生させる「現代の習合(シンクレティズム)」を実践しています。
Materiality
本作における最大の論理的特徴は、インクに採用された「ボーンブラック(Bone Black)」という素材の選択にあります。
プリントの「黒」: 動物の骨を無酸素状態で高温炭化させて生成される黒色顔料。その主成分はリン酸カルシウム(骨)です。
彫刻の「白」: 立体作品の皮膚を構成する伝統顔料「胡粉(ごふん)」は、貝殻を風化・粉砕した炭酸カルシウムです。
この「カルシウム」という物質的同一性により、平面の「黒」と立体の「白」は化学的、かつ概念的に深くリンクします。かつて生命を支えていた骨格の残骸(カルシウム)が、版画のインク、あるいは彫刻の肌として別の物質(紙や木)に定着し、再び呼吸を始める。これは単なる視覚的図式の提示ではなく、死の記憶を内包する物質を媒介とした「生命の循環」の儀式的なプロセスであると考えています。

Specification
| 技法 (Technique) | シルクスクリーン(Silkscreen print) |
|---|---|
| 制作年 (Year) | 2026年 |
| エディション (Edition) | 20(※余白部に直筆サイン・ナンバリング入り) |
| インク (Ink) | アクリルインク(ボーンブラック / Bone Black) |
| 支持体 (Paper) | キャンソン・エディション(Canson Edition / 100%コットン紙) |
| シートサイズ | A4(210 × 297 mm) |
| イメージサイズ | 132 × 103 mm |
Framing Option
「額装付き(Framed)」仕様
- フレーム: アルミフレーム(ステンカラー)
- サイズ: 太子サイズ(288 × 379 mm)
- 表面保護: アクリル板(ガラス不使用のため輸送時も安全です)
- マット: ホワイト(窓抜き 135 × 175 mm)
※作品が持つモダンな余白の美しさを最大限に引き出し、インク面とアクリル板の癒着を防ぐため、専用マットを採寸・実装しています。
【ご購入時の注意事項】
※ 掲載している写真は代表画像となります。手刷りの版画作品という性質上、インクの微細な質感などが1点ずつわずかに異なる場合がございます。
※ お届けする作品のエディション番号はお選びいただけません(写真と異なる番号が届く場合がございます)。あらかじめご了承ください。
※ 送料は決済時に別途加算されます(全国一律 1,500円)。アトリエより厳重な梱包にて発送いたします。