【無知の知】僕が合気道の稽古をする理由の1つ

      2018/02/28

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

Photo by Jens_T on VisualHunt.com / CC BY

合気道を始めたのは、確か2009年1月だった。

年が明けて、心機一転、道場へ通い始めたのがきっかけだった。

その後、ドイツに渡ってからもすぐにベルリンの道場を見つけて、
ラーテノウの自宅から1時間半かけて道場に通っていたが、
2013年の秋ごろ腰の故障で稽古をする間が空いた。

当時、ドイツや他の国々の人たちと一緒に
稽古ができたことは非常に価値ある経験だったと改めてそう感じている。

自身はまだまだ稽古不足で合気道について語る資格は全くない。
ただ、なぜ稽古を行っているのか、時折考えることがある。

これまで美術の見聞を日独でしてきたし、
また幸運にも作家活動を続けることができている。

しかし同じ領域の中だけで話が完結するのには違和感があるし、
また1人の思考は自分の世界だけで完結してしまう恐れがある。

合気道の先生の洗練された美しい技を目の当たりにすると心が魅了される。

そのお手本を見ているときは頭の中でなるほどと技のイメージができるが、
実際にやってみるとこれがなかなかできない。

そのとき自分がわかっていると錯覚していることに気づき
「あぁ、自分はわかってないなぁ」と初心に戻る。

自分がわかっていると思っていることは、
実はわかっていないことが多分にある。
否、わかったフリをしているだけなのかもしれない。

そのことを知る機会の1つとして、
自分が経験したことのない領域のことを
意識的に体験することで
気づくことがあるのではないかと推測している。

少なくとも、その世界から学ぶことは非常に多い。

もう3年ほど前になるだろうか
ドイツからの一時帰国中
リハビリの先生から
「腰が快復したら何がしたいですか?」
と聞かれたので「また合気道をしたい」と答えた。

今、再び、稽古ができていることに深い喜びを感じている。

Alles Gute! (アレス・グーテ!)

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