TAKAYUKI DAIKOKU 人生はアートという名の想像力

スタンドを発動させることができるか

彫刻家の大黒貴之(@Gross_Schwarz)です。

「その道」を歩む人って、
つまりは自分のスタイルを見つけれるかどうかが肝だと思うんです。

小説家のスタイル、画家のスタイル、武道家のスタイル、
プロレスラーのスタイル、野球選手のスタイル、漫才師のスタイル・・・

ぼくはジョジョの奇妙な冒険という漫画を読み続けてきているのですが、
そのスタイルって、ジョジョのスタンドのようなものかもしれません。

現代アートの作家はスタンド使いに似ているかも

バロックの教会
作家の作品というのは、スタンドみたいなものかもしれないなと最近思うことがあります。
スタンドはスタンド使いにしか見ることができません。

スタンド使いになるには、生まれながらの素質を持っているか、
スタンドを発動させる矢に射られるかです。

作家も生まれながらに作家の人もいれば、
環境によって誰かの影響を受け、作家の道を歩み始めた人もいます。

翻ってみると、ぼくの場合はその両方だったのかもしれません。

小さな頃から絵を描いたり、工作するのが好きだったこと。
「美術だけは誰にも負けないぞ」という何か根拠のない自信だけはあったようです。

大学を出てから、ドイツで出会ったドイツ人作家のセミヨンさんに
初めて「君は彫刻家なんだよ」と言われたことは
とても心に響いた言葉でした。

同時に、ぼくが彫刻家になるための最初の言葉だったようにも思います。

帰国後、彫刻家の福岡道雄さんから
現代アートのことや作家の心構えを示唆していただいことは
とても大きな出来事でした。

スタイルを確立するまでには長い時間がかかるもの

ベルリンで現代アートの作家たちと接してきましたが
それぞれ独自の作品をつくり、その作家の世界を形成しています。

このスタイルを見つけるまでの過程はとても時間がかかります。

それまで作家活動を続けていかないといけないし
数多くの失敗の中から自分の核のようなものを自身で発掘していかないといけません。

作家に限らず「その道」を志す人は
とどのつまりは、この過程を突き進む必要があると思うんですよね。

数多くの失敗と挑戦、そして成功の上で
自分のスタイルというオリジナルが姿を現してきます。
さらにそれらを発展させることで
その人の「世界/ワールド」が浮き上がってくるんですよ。

キュビスムといえばピカソとブラック。
ポップといえばウォーホール。
ゲリラ的に社会風刺をするストリートアートといえばバンクシー。
スペシフィック・オブジェクトと言えばジャッド。
梱包といえばクリスト・・・のように、
あの作品と言えば、あの作家ってパッと頭にそのイメージが浮かぶかどうか。

一流の現代アートの作家は、それぞれ独自のスタイル、
つまり自身で発動させたスタンドを持っているんです。

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