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ブログ

アートのお話

なぜ私たちはアートに関心を向ける必要があるのだろうか?アートの価値とは

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 日本で育った私たちが最初に、アート、つまり「美術」という言葉を最初に知るのはおそらく中学校でしょう。小学校では図工という教科で、絵や立体物などを創作します。私は、中学校、高校で美術の授業を受け持った経験があります。公立中学校では義務教育ということ...

展覧会

アジア ソサエティ ジャパンのトークイベントArt for Breakfast 2022に登壇します

彫刻家の大黒貴之です。 2022年3月18日、アジア ソサエティ ジャパン主催のトークイベント Art for Breakfast 2022に登壇させていただける運びとなりました。 私は「異質なものが並存する間に発生する調和美」を探求し、作品を制作してきました。それは、多様性の中に見出される調和のとれたシ...

おすすめ書籍

生物はなぜ死ぬのか:生物の死や多様性の重要性を生物学的に解き明かす名著

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 小林武彦氏著書の「生物はなぜ死ぬのか」(講談社現代新書)を読み、大変感銘を受けました。死は全ての生物が直面する現象です。特に人間は古今東西、死について恐怖や不安を抱き続けて現在に至っています。「死んだらどうなるのだろう?」「死ぬ直前はどうなるのだ...

フォールド・ドローイング 大黒貴之
現代アート

彫刻は触覚の芸術、そして「現実」と「行為」 : ヨーゼフ・ボイスの社会彫刻論とドローイング

触感の芸術、社会芸術論、フォールド・ドローイング 彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 彫刻とはどういうものかと尋ねられれば、「現実」と「行為」だと答えるでしょう。 18 世紀ドイツの哲学家ヨハン・ゴットフリート・ヘルダーは、彫刻は触覚の芸術であると論じました。またそれは世界を理解す...

彫刻

人間のみが持っている概念とは何か?サピエンス全史と時計を使用した作品

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 ユヴァル・ノア・ハラリ氏著作の「サピエンス全史」によると地球上の生物で、人間のみが持っている概念は言葉と数字だと言います。言葉と数字によって、人類は飛躍的に文明を発展させてきたそうです。それらの発見によって、人間は新しい概念を築くことができました...

ドローイング

大黒貴之の作品を写真と動画で紹介します:フォールド・ドローイング・シリーズ

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 今回はFolded Drawingについての紹介をします。このシリーズは、日本に帰国後、2017年から制作を始めた作品です。そこにはFold(折って)drawing(線を引く)という意味が含まれています。初期の作品は、白と黒のみで構成していました...

彫刻家,現代アート,ドローイング,大黒貴之
ドローイング

大黒貴之の作品を写真とメイキング動画で紹介します:Inverted Drawing

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 Inverted Drawing(反転するドローイング)を紹介します。このドローイングは、地と線の白と黒が反転しています。白は紙の地の色、また黒は鉛筆の黒色です。線と地の二項の間で揺れ動く様を具現化したドローイングです。このシリーズは、2014年...

大黒貴之,ドイツ,秋の森,彫刻,現代アート
作家活動のこと

ドイツ、ブランデンブルグ州の森に展示した大黒貴之の彫刻:renmen ensemble

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 2015年ドイツのヴァーゲニッツ村で開催された野外彫刻展のメイキングや自然公園の森の中に展示をした彫刻の動画を当時撮影していましたので、それらを編集してYouTube上にアップしています。作品のアーカイブや自身が見てきた風景などを映像やインターネ...

作家活動のこと

大黒貴之がドイツで4年間制作をしたスタジオのこと:ブランデンブルグ州フリーザック市

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 ドイツに滞在して制作をしていた頃、ブランデンブルグ州フリーザック市の町外れにあるスタジオで制作をしていました。そのスタジオについて、写真とテキストで紹介します。ドイツ時代のスタジオのお話です。 「年が明けてからも、いつもと変わらない制作の日常が続...

作家活動のこと

大黒貴之の彫刻シリーズを写真と動画で紹介します:集積型タイプの彫刻

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 私の作品を分類すると現在のところ彫刻、ドローイング、タブロー、インスタレーションとなっています。 さらに彫刻の中でも集積型、吊り下げ型、drops-line renmen タイプにシリーズ化されています。 第一回目は集積型タイプの彫刻/sculp...

アートのお話

ミハイ・チクセントミハイ氏のフロー体験:アーティストが制作をする上で大切にしていること

彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 先日、ある人から「アーティストが制作をする上で何を大切にしていますか?」と質問を受けたので「その1つは緊張感です」と答えました。日常の制作において、集中力が途切れて、緊張感がなくなったとき、一旦、手を休めて一呼吸置くことにしています。その緊張感と...