自己表現と批判的思考: 日独比較から学ぶ価値観の形成と芸術鑑賞の力
彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 日本人は、自分を世間体に合わせる傾向があると多くの人がすでに以前から指摘しています。私が6年以上生活をしていたドイツでも社会の雰囲気やメディア、家庭環境によって価値観が形成されています。 しかし、ドイツ人は一人ひとり意見を持って主張しているように...
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彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 日本人は、自分を世間体に合わせる傾向があると多くの人がすでに以前から指摘しています。私が6年以上生活をしていたドイツでも社会の雰囲気やメディア、家庭環境によって価値観が形成されています。 しかし、ドイツ人は一人ひとり意見を持って主張しているように...
彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 人と動植物の決定的な違いは、「想像力、つまり概念を創り出すことができるかどうか」ということではないでしょうか。 ユヴァル・ノア・ハラリ氏著作の「サピエンス全史」によれば、人間のみが持っている概念は「言葉」と「数字」だと言います。言葉と数字によって...
彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 「運根鈍」という言葉を何かで読んだ記憶があります。運気を上げるには根気が必要、そして根気はある程度の鈍感さが必要だと。 結局は、最後までそのフィールドに残った者が生き残ることになります。外野の人は好き勝手にいろんなことを言いますが、そんなことはど...
彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。 私たちが生活を営む世界は、果たしてどのように形成されているのでしょうか。地図上で見れば、それぞれの国が国境を定めて、それにしたがって人々は飛行機や自動車、電車等で行き来しています。しかし、国や社会というものは目に見えないものです。普段、なんとなく...
MARUEIDO JAPANで開催された「CERES/ケレス」が終了しました。この展覧会は、2016年、ドイツ帰国後の初個展であり、また12年越しに具現化した東京での個展でもありました。
事を成し遂げるうえで「運」を見方に付けることは欠かせないのでないだろうか。それではその運はいったいどこからやってくるのだろうか。
「天は自ら助くる者を助く」100年前、イギリスの絶頂期であるヴィクトリア朝時代に書かれたスマイルズの「自助論」人生を幸せに、また成功に導くための大いなるヒントが詰まった宝箱のような名著である。
2002年、40年以上ドイツに暮らし、日独の友好に力を注がれたタキエさんという日本人女性にお会いしたことがありました。前が見えないくらいの土砂降りの車中。彼女が言った一言が今も忘れられません。
「私は何者なのか」 思春期にさしかかる頃きっと誰もが考える自分への問い。自分はどこから来たのか?そして何者なのか?ぼくがその問いに特に強烈に意識したのはドイツという異国での滞在経験がきっかけだったのです。
目に見えるものは分かりやすく、目に見えないものはわかりにくい。最近ぼくが聞いたとても感慨深い話です。
GoogleやYahooの登場以降、インターネットを使って自身の仕事や活動の情報を発信できるようになりました。それによって、より多くの人に「存在を知ってもらう」チャンスが広がりました。制作された作品と同じくらい、その存在を人に知ってもらうことは大切なことです。
寒い冬の日が続きます。ドイツの冬は非常に寒く、暗い時間です。仕事部屋の窓から見える日本の冬景色を眺めながらドイツの冬が懐かしくあります。ぼくが経験したドイツの厳しく美しい冬の光景です。
人生の別れの中で、大切な人や愛している人たちとの別れは特に切なく悲しさを伴うもの。なぜ人は大切な人がいなくなると悲しさや寂しさを覚えてしまうのでしょうか?ぼくの出した1つの答えです。
テレビを見なくなって16年ほど経ちます。テレビばかり見るとバカになるよと大人たち言いました。それは一体どういうことなのでしょうか。想像力の回生についての考察です。
長い人生の中で、一度は自分を変えたいと真剣に考えるときがやってくることがあります。自分の人生を変えたいと思うのなら、それまで注ぎ込んだ水を一度捨てる勇気が必要です。
物事が動き出す時に、私たちはよく「機が熟す」という言葉を使います。物事が動き始めるとき、そしてそれを実行した原因の結果はいつ表れ始めるのでしょうか?
僕が初めてヨーロッパに降り立ったのは、今から15年前の2001年初冬の頃でした。2001年ベルリンに向かう前の心境と渡独の理由を綴ります。
出会いの分だけまた別れがあります。縁というのはまた引力のように引かれあい、そして反発し合うようなもの。