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彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。

人と動植物の決定的な違いは、「想像力、つまり概念を創り出すことができるかどうか」ということではないでしょうか。

ユヴァル・ノア・ハラリ氏著作の「サピエンス全史」によれば、人間のみが持っている概念は「言葉」と「数字」だと言います。言葉と数字によって、人類は飛躍的に文明を発展させてきたそうです。それらの発見によって、人間は新しい概念を築くことができました。

例えば、法律、貨幣、宗教、国家、IT…などは全て人間が考え出した概念上の世界であり、その中で現在の私たちは生活を営んでいます。

心配事を感じているときは、身体を動かそう、呼吸に意識を向けよう

一方で、この想像力の欠点は、「人は同時に心配という想像」も持ってしまうということだと思います。ある時、突然何かの心配をしてしまうことは誰にで起こることです。アーティストも、その職業柄、不安や心配事はいつも付きまとうことでしょう。しかし、この心配のほとんどはただの妄想であると「反応しない練習」の著者、草薙龍瞬氏はいいます。

確かに、危機を回避するための予知としての心配は大切ですが、なんでもないことを「あれこれ」と心配するのは、ほとんどが妄想なのだそうです。草薙氏によると、心配事をしているときは、いわゆる「あちら側」に行っているときなので、そのようなときは、目の前の出来事に意識を向けて身体を動かすことだといいます。

一番気を付けないときは一人座ったり寝ころんでジッとしたまま、頭の中でグルグルと「あーでもない、こーでもない」となっているときです。そのようなときは、グッと体を起こしてストレッチや散歩、部屋の掃除など兎に角なんでもいいので、体を動かしてみましょう。

そうすると、不思議なことにさっきまでのグルグル思考が無くなっています。つまり、そのようなことで消えてしまう悩みなんて、大したことなんじゃなかったということです。


Photo by Alvin Mahmudov on Unsplash

特に掃除はとても効果的だと実感しています。部屋の片づけやトイレ掃除、庭の草刈りなど、やり始めるとドンドン片付いていくので、気持良くなります。整理をした後は、その光景を見て心もすっきり。それに体を動かすので、知らぬ間にグルグル思考がどこかにいってしまっています。

また、自分の呼吸の音や空気が身体に入ってくる様子に意識を向けるだけでも、あちら側から「こちら側」に意識を引き戻すことができるといいます。特にジッとしているときにやってくる悪魔のような妄想。それがやってきたら、スッと体を起こして呼吸に意識を傾ける、またストレッチなどで身体を動かすなど、先ずは一歩、歩き出してみることが大切です。


参考書籍



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