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node hotelは3月8日(火)から4月10日(水)まで、滋賀県近江八幡市を拠点に活動する彫刻家、大黒貴之の個展「FINDING ORDER」を開催いたします。大黒は「両義の間に発生する揺らぎ」を意識し、彫刻やドローイングなど様々な手法を用いて表現しています。作品の多くには、木、紙、金属、漆喰などの自然素材が用いられ、全体と部分、有機性と無機性、内と外、静と動、二次元と三次元などの二重構造が現れる特徴を見ることができます。

FINDING ORDER node hotel 大黒

本展「FINDING ORDER」では、「カオスと秩序の中にある揺らぎ」をテーマに最新作、過去作を含む約20点を展示します。大黒が幼少期に見た琵琶湖の波打つ水面や風に揺れる田園風景の稲穂など、混沌と映る自然界の中に存在する規則性や秩序を本展から見出すことができます。異なる形状や構造の中にある調和美を追求し、作家の視点によって再構築されたそれらの作品は新たな美を発見する旅へと私たちを誘います。同時に、複雑な現代社会の不確実性や人間関係、自然との関わりの中で形成される世界のメタファーとて解釈することもできます。

FINDING ORDER node hotel 大黒

アーティストステートメント
幼少期の自然風景の記憶、日本の曖昧性や習合文化の考察、ドイツ滞在を経て、自然の形と構造、自然的・文化的多様性の解釈を深め、「異質な要素が共存する中にある調和美」を探求しています。素材の選択と身体行為という彫刻的アプローチを試み、両義的事物や彫刻と空間の関係性の間で揺れ動く見えざる様を「間-振動(かん-しんどう)/Inter-Vibration」と言語化し、可視化しています。

FINDING ORDER node hotel 大黒 COSMOS

世界はカオスと秩序が絶えず入り混じる場所。私たちはその混沌の中に潜む規則性やパターンを探し出し、そこに隠された美しさに心を奪われます。自然界の奥深いところには、動植物や昆虫の細かな紋様、川の流れのパターン、カタツムリの殻の螺旋、大地に刻まれた亀裂、蜂の巣の幾何学的な構造など、規則性が息づいています。本展では、こうした自然のエッセンスを捉え、蕾、実、種子、卵、細胞など自然界に見られる事物を再構築させたような有機的な彫刻、その彫刻の本質的特徴を捉えたドローイング、また、そのドローイングから発展させたウォール・オブジェクト、フォールド・ドローイング・シリーズを展開します。

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