大黒貴之の吊り下げ型の彫刻シリーズを紹介します:Doppel CERES(ドッペル・ケレス)
彫刻家の大黒貴之(@takayuki_daikoku)です。
作品をテキストとInstagramの画像を交えながら紹介していく「私の仕事シリーズ」です。
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2018年東京のMARUEIDO JAPANで開催された個展「CERES/ケレス」に出品した彫刻の1つです。この丸いフォルムの彫刻シリーズを数点、展示しました。
「CERES/ケレス」はローマ神話に登場する豊穣の女神の名前です。私の作品には、植物の実や蕾、種子などを連想する有機的なフォルムが連続する彫刻が数多く見られます。半自然的に誘発されて浮かび上がる彫刻のかたちは、滋賀県近江八幡市で生まれ育ち、幼少の頃から田園や琵琶湖、山川で遊んだ体験や記憶によるところが多分にあります。
その過程においてCERESは私のセルフポートレートのようなものなのかもしれません。私の彫刻は、シンプルな形状のパーツが連続したり集合して形成され、その塊が吊り下げられたり集積されたりしています。
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Doppel CERES(ドッペル・ケレス)はドイツ語で2つのケレス、hängenは吊り下がるという意味です。楠に漆喰を施しています。吊り下がることによって、重力が持つ安定さと僅かに揺れてる不安定さが介在しているかのようです。
↓また2016年にベルリンのSemjon Contemporaryで、このシリーズを出品しました。
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